
値動きと景気の変化
FX取引で利益を上げていくためには、為替相場が今後どのような動きを予想し、その予想に対応する取引を行っていかなければいけません。
為替相場の動向を読むのは本当に難しく、金融取引のプロでもしばしば失敗してしまいます。だからといって何も考えずにFXに参加しても利益を上げることはできません。
為替動向のヒントになるような情報はたくさんありますから、情報を収集して自分なりに予想をしていく必要があります。
為替相場の動向に大きな影響を与えるのが、各国の景気動向です。
景気の良い国の通貨は、決済需要が高まるとともに信頼性が高まることになります。信頼性が高く安定した価値が期待できる通貨は皆が保有しようと考えますから、相対的に通貨高に推移していきます。
例えば日本の景気が良くなると予想される場合、各国の投資家は日本株の購入や国内不動産の購入といった日本円での投資で利益を上げようと考えます。そのため日本円の需要が高まり、他の通貨に対して円高に推移します。
もちろん通貨の需要は景気だけで決まるわけではありませんが、投資と景気の関係から判断する場合、好景気=通貨高という図式を覚えておくといいでしょう。
FX取引では投資需要以外の要因も相場に大きく影響します。様々な要素を総合的に判断して、値動きを予想することが重要になります。